1987年、台湾で38年間続いた戒厳令が解かれた。それは権威体制の終結の象徴であり、台湾の歴史における重要な分岐点となった。戒厳令が敷かれていた時代(1949~1987年)、政府は流行音楽や出版に対する審査を行い、その内容を厳しくコントロールしていた。戒厳令の解除により、政治上の制限が打ち破られ、社会各界が動きを取り戻し、台湾経済が成長を始めた。中産階級が台頭し、台湾社会は民主主義の時代に入った。...