私たちは国立故宮博物院の収蔵品を一般に「国宝」と呼んでいる。しかし、実は2005年に政府が「古物分級制」を実施して以降、真の国宝には一定の認証条件が設けられている。このため国立故宮博物院の収蔵品も「重要古物」や「国宝」など異なる等級が付けられている。現在、同博物院の収蔵品は70万点近くに及ぶが、そのうち行政院(内閣)が「国宝文物」(=国宝)と公示しているものは2019年7月までで4万8,012点。...